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東京の10分と横浜の10分は別物

東京の10分と横浜の10分は別物

投資家が物件を探すときは、範囲をどう縛っていくかといいますと、最初は都内で探して、その範囲でいい物件が見つからないかと千葉や埼玉、神奈川に広げ、さらに北関東や静岡、山梨と徐々に広げていく人が多いようです。

 

賃貸ニーズで見ていけば、千葉も、広島も岡山といった地方都市でも、あまり差はないのかもしれません。

 

ただし、融資の観点から言えば、首都圏の投資家が購入する物件は、首都圏にあるほうが購入しやすいのは事実なのです。

 

しかし、ここで気を付けなくてはいけないのは、「千葉や埼玉、神奈川が東京に隣接しているから、東京とさほどニーズが変わらないだろう」と考えることです。

 

東京から電車で10分、横浜から電車で10分のエリアを比較してみるとはっきりするのですが、東京の10分と違い、横浜の10分はかなりの郊外も含むのです。

 

多くの人は、横浜と聞くと、「みなとみらい」を連想しますが、それは大きな勘違いです。そもそも、みなとみらい自体が埋立地でビルしかたっておらず、アパートはほぼないのです。

 

まず、地名のイメージほど高い家賃が取れませんし、横浜には高低差が多く、中には階段でしか行けないような物件、がけっぷちに立っている物件もあるのです。

 

それに神奈川県全域にまで広げていくと、海だけでなくかなりの山奥まで含むのです。山側のエリアに至っては、首都圏とはいいながら家賃の価格帯は地方並みです。

 

これは、千葉や埼玉も同じく、埼玉県は人気沿線では、地価が高いですが、群馬県側ですと、完全に車社会になり、ぎりぎり東京通勤圏内ながらも地方で働く人も多くなりますし、千葉県もかなり広く、東京から通勤圏内に入らないところもあるのです。

 

ここで大切なのは、千葉、埼玉、神奈川を含む首都圏でも、地方と差がない家賃水準のところもたくさんあるのです。

 

また、都会では、駅を基準にした利便性を問われていますが、地方になれば、車を基準にした利便性が重要になってきます。

 

賃貸物件では、「駅から何分」というのが重要になりますが、それはあくまで電車通勤、通学をする入居者がターゲットであるからです。

 

要するに、都心では、安心な物件とされている「駅近」も、一概に安心とは言えません。

そのエリアごとの特性もきちんと把握することが必要なのです。

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