ローンの返済と投資はどっちが大事?
今回は、ローンの返済と、リスク資産への投資のどちらが大切なのか?について言及したいと思います。
多くの場合、「ローン」と言いますと、住宅ローンのことを指すと思いますが、中途半パンに投資についての知識があると、このテーマって悩んでしまいがちなものです。
「借金にまさる運用なし」という言葉がありますが、時々ローン返済と資産運用の両方を同時に行っている投資家の方を目にします。
それに一体どういったメリットや合理性があるのか?としばしば悩んでしまうのです。
正解は投資してみないと分からない
自分の状況や今後の金利政策の動向や市場の変化によりますが、その個別の状況や先の事は、投資をする前はわからないのが普通です。
もし、読者の方が熱心に金融のことや投資のことを勉強されているのであれば、助言は不要かもしれません。
ここからは、あくまで個人的な見解になりますが、「先の事は誰にも分らない」これに尽きます。
でも、それだけでは記事としてさみしいので、自分の個人的な見解をもう少し掘り下げてみようかと思います。
それに、はっきりとローン返済か資産運用のどっちを優先すべきか?を断言できないところにむしろ面白みがあるのかもしれません。
基本的にはローン返済の優先で問題ない
基本的には、「借金返済にまさる運用なし」の名言通りかと思います。
借金を返済することで、負債金利分を確実に埋めていくことは、リターンがはっきりしないリスク資産への奉仕よりも圧倒的に堅実で、賢い投資判断だと言えるでしょう。
やはり、勝負に出すぎるよりも、肩の荷を早くおろしたいと考えるのは、人間の心理から言って自然な事でしょう。
併用している人が必ずしも損をしているとは限らない
ただ、株式などのリスク資産への投資は、先がはっきりしないとはいえ、期待できるリターンは住宅ローンの金利よりも格段に高いと予測できます。
当然、自分にとってプラスになる投資をするわけですし、実際に世界でも指折りの株価指数のMSCIワールド・インデックスの過去30年を円換算してみても、年率6%以上のリターンが見込めていたのです。
ローン返済と投資を併用することで、自分の保有資産を大きくして、結果的にローン返済のみを優先させた方が早く完済できるといったケースもあり得るのです。
ただ、そんなことは投資に精通していて、なおかつそれなりのリスク許容度を持ち合わせているような資産家にしかできないことです。
また、恐らく何度か必ずやってくるであろうリスク資産暴落時の精神的ダメージに耐えられるか?といった問題も出てくるのです。
ローン返済と運用は、かなり敷居が高く、資産運用に慣れている人でかつメンタルコントロールが徹底していないと成功しないと言えるでしょう?
では、どうすべきなのか?
結局のところどうするべきなのか?
やはり、自分の投資経験やメンタルコントロールの上手さを比較検討して、選択するしかないです。
もしも、投資初心者であれば、ローン返済と投資は併用しない方が安全ですし、ある程度の経験があって、なおかつ場数を踏んでいる方なら両立してもいいかもしれません。
投資は、自分の人生を大きく左右するものですから、しっかり自己分析したうえで運用するべきだといえます。