不動産投資前の二つの調査
不動産投資前の二つの調査
不動産投資をする前に調べておかなければいけないことは、大きく分けて2つあります。
「ソフト面」と「ハード面」についてです。
ソフト面は、すでに入居している人の早期退去などあとから大きな問題になる部分のことです。
一方で、ハード面は、宅地業務法上の重要事項説明書には書いてある建物の不備などが挙げられます。
まずは、ソフト面から。
業者は基本的には嘘をつこうとすることはないのですが、事実に蓋をして、うまく実態を見せないで、売却するまで切りぬければいいやといったマインドがあります。
どんな業者だって、売り上げ、利益第一ですから、こうした傾向が顕著になるのは自然かもしれません。
つまり、「売ってしまえばオッケー。あとはもう知らない」というスタンスです。
地方物件を購入した投資家が地方へやってきて物件を見つけます。
しっかりと調査をして、自社で買い取り、すべてを理解したうえで問題点も解決し、投資家に「こういうリスクはありますが、解決できそうです」とリスクとそれに対する解決策を明示してくれる業者なら安心ですよね。
こうした販売方法は、業者がいったん買い取ることから、買取再販と言われています。
売主が業者になるため、担保保険も2年間保証されます。
買取再販の物件では、業者の利益が乗っているとも言われていますが、言ってしまえば、ある程度のコストを出して安心を購入するといったメリットがあります。
逆に、「とにかく安い物件を買いたい」という投資家の方には、買取再販ではなく、仲介で購入するのがおススメです。
次に、ハード面について。
ハード面については、既存不適格など建築基準法に基づいた記載事項があります。
既存不適格は、建築時には適格と認められていても、その後に法令の改正や都市計画の変更で、現行法に対して不適格な物件になってしまった物件のことです。
例えば、殺人事件や自殺事件などが起きた部屋の告知義務違反や反社会的勢力などが該当しますが、反社会的勢力と関わらないことを必ず契約の時に誓約しますから、あとで事実と分かれば解約できます。
ところが、ソフト面では、最低限の重要事項の説明義務がありますが、その物件の現在の状況、すなわち、「入居者がどのようなタイプか」「賃貸契約が結ばれているか」といった調査の義務はないのです。
そのため、誰もが知っているような有名な不動産会社から買っても、あとでトラブルが起きてしまうことも多々あります。
例えば、購入した後で住人がすでに夜逃げした後だったり、実際に現地に行ってみると、部屋がゴミ屋敷だったりするのです。
まとめ~どのような契約がベストなのか?~
1、高いお金を払ってでも、リスクを軽減したい!安心を買いたい人
➡買取再販がおススメ!
2、とにかく物件がほしい!安く買いたい!という人
➡仲介での購入